日本共産党徳島市議団を代表して、ただいまの委員長報告に対する反対討論を行います。議案第104号「公有水面の埋立てについて」は反対です。その理由の第1は、インターチェンジの形状が確定しておらず、したがって、埋立面積が確定していないからです。建設委員会で説明された埋立計画は、面積を多くとるトランペット型ですが、マリンピア検討委員会の報告は、埋立面積の少ないダイヤモンド型を提案の附帯事項として挙げています。マリンピアに建設予定のインターチェンジは、本会議でもいろいろと審議され、前市長もインターチェンジの形態等の工夫は極めて大切な点と答弁してきたように、徳島市にとって重要案件の一つです。トランペット型かダイヤモンド型か、埋立面積や交通の利便性は。また徳島市にとってメリット、デメリットは何なのかなどなど市民の意見を聞き、議会で審議することを初め課題が山積しています。それをインターチェンジの形状も埋立面積も確定していないのに、異義のない旨を意見するという市長意見は、到底市民の理解を得られるものではありません。
 反対理由の第2は、マリンピア検討委員会が沖洲地区の環境価値を高め、生活環境の改善に資する事業という新たな理念を提示し、その実現のために第1期事業の総括を行い、事業の洗い直しを行うと提起していますが、総括や洗い直しが全く明らかにされていないことです。この点も市民の意見を聞き、議会の審議を経て、総括や洗い直しに生かしていくことが不可欠です。そうしたことがなされないまま異義のない旨を意見とするという市長意見は到底市民の理解を得られるものではありません。前市長が「県の整備計画が確定し、意見を求められた際には、十分議会にお諮りし、御相談申し上げたい」、このように本会議で答弁してきたことを、市長あなたは誠実に実行すべきです。そのことを強く求めます。
 また、マリンピア検討委員会は、不要な埋め立てとならないようマリンピア第2期工事の着工時期を慎重に判断することや、前提条件が変化した場合にはマリンピア事業の再検討を約束することが必要、これらを担保することが県民合意への必要条件と報告しています。埋め立てたけれども高速道路はつかなかった、こういう事態を絶対に招いてはならないということです。6月の建設委員会で審議された四国横断自動車道の整備促進についての計画図には、小松にあるべきジャンクションが消えています。このジャンクションは四国横断自動車道の南進にとって最重要ポイントになるものです。マリンピアのインターチェンジの形状といい、小松のジャンクションといい、重要な部分が定まっていないのが現状で、それを異義のない旨を意見とするという市長意見は、不要な埋め立てとならないようにというマリンピア検討委員会の報告にもとるもの、これが「公有水面の埋立てについて」の市長意見に反対する第3の理由です。市長意見の撤回を求めます。
 次に、請願第5号「教育基本法の早期改正を求める請願」についてであります。本請願では、青少年の犯罪やいじめなど子供たちを取り巻くさまざまな問題の原因が教育基本法にあるととらえています。しかし、これらの問題の原因は逆に教育基本法の精神が教育の中に生かされていないことにあります。教育基本法を逸脱した動きは既に始まっています。教育の機会均等等に反する能力主義、競争主義の導入は学力格差を生み、子供たちの心を大きく傷つけています。愛国心の名のもとに君が代、日の丸が強制され、東京都ではこれを理由に多くの教職員が処分を受けています。中央教育審議会による「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について」の答申は、教育基本法から逸脱したこれらの動きを教育基本法を改正することで正当化し、さらに推し進めようとする内容になっています。しかも今回の答申の最後には、教育行政が行う必要な諸条件の整備には、教育内容等も含まれるという一文があります。まさに国家による教育介入を認めるという大変な内容となっています。このような中教審答申を踏まえた教育基本法の改正など絶対に許されるものではありません。
 そして何よりも教育基本法の改正が危険なのは、これが憲法を変える動きと連動していることにあります。教育基本法は憲法の理想の実現のために制定されたものであり、憲法と一体となって我が国の平和と民主主義を守ってきました。それだけに教育基本法改正は9条をも含んだ憲法改正に大きく道を開くものです。国家による教育介入を認め、さらに我が国を戦争のできる国に変えようとする危険な動きを阻止するためにも本請願を不採択にしていただくようお願いいたします。
 次に、請願第4号「すべての国民が安心して暮らせる年金制度確立のために年金「改革」法の実施を中止することを求める請願」についてです。この年金改革法は保険料を際限なく引き上げ、給付も引き下げるなど国民の暮らしを一層悪化させ、年金制度そのものをも崩壊に導きかねません。この法律の実施を中止し、もう一度審議をやり直せというのが国民多数の声です。委員長報告では不採択ですが、ぜひこの請願を採択してくださいますよう皆様方の賛同をお願いし、反対討論といたします。